武家屋敷 寺島蔵人邸

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邸内と庭園

寺島蔵人邸について

 寺島蔵人邸のある大手町は金沢城大手門跡から東北東に約230メートルに位置し、江戸時代は寺島邸と同規模の武家屋敷が並ぶ中級武士の居住地でした。寺島蔵人邸は敷地内に遺る家屋、土蔵、土塀および庭園が江戸時代の中級武家屋敷の様子を伝えるものとして、昭和49年(1974)3月金沢市指定文化財史跡となりました。昭和51年(1976)5月から寺島啓氏が一般公開を始められ、同63年(1988)10月、氏のご厚意により土地・建物・伝来の所蔵品を金沢市にご寄付いただきました。蔵人自筆の書画、遺愛品のほか寺島家ゆかりの品々は平成6年(1994)4月金沢市指定文化財歴史資料となりました。
 家屋の北側と東側には池泉回遊式(ちせんかいゆうしき)の庭園が広がり、春はドウダンツツジの開花、初夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色と四季折々の姿をあらわします。とりわけ樹齢300年以上のドウダンツツジが春に開花、秋に紅葉する様は圧巻です。他にもツバキ、サザンカ、ヤマブキ、アオキ、モミジなど総数200本を超える木々を見ることができ、四季の移ろいにあわせて花木をお楽しみ頂けます。
 池は水のない枯池で、庭園の名称「乾泉」の由来となっています。庭内に配置された飛石や石橋などは地元の戸室石や滝坂石を用いています。

敷地 1,179.53m2
家屋 244.59m2(1、2階)
土蔵 52.04m2(同上)

邸内について

1階には13畳半の座敷、5畳の茶室、文化5年(1808)寺島邸を訪れた浦上玉堂が琴を弾いた部屋という4畳の間ほか数室があります。2階8畳の間は蔵人の画室「白雲深処」と伝えられていますが、現在は安全上の理由から非公開とさせていただいております。

座敷

13畳半の間に一間半の床があります。室内には蔵人の掛軸や、浦上玉堂が滞在時に遺した扁額「乾泉」などを展示しています(作品保護のため複製品を掛けています)。

四畳の間

文化5年(1808)寺島邸を訪れた浦上玉堂がここで琴を弾いたと伝えられています。

茶室

ご希望の方にはこちらの茶室にて抹茶(350円)を提供しています。寺島家の家紋をかたどった特製の落雁でお茶をお召し上がり下さい。

展示室

蔵人の書画ほか、寺島家伝来の所蔵品の数々を展示しています。所蔵品の中には狩野探幽、池大雅、浦上玉堂、岸駒などの著名な書画家の作品や、蔵人と交流のあった金沢の文化人の作品が含まれています。春と秋に名品展を開催するほか、定期的に展示替えを行っています。

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武家屋敷 寺島蔵人邸

〒920-0912 石川県金沢市大手町10-3
[TEL/FAX] (076)224-2789 [E-mail] terashima@kanazawa-museum.jp

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金沢文化振興財団