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学習資料「昔のくらし」

衣~洗濯・アイロン

洗濯板(センタクイタ)
使用年代 明治~昭和中期
(60年ぐらい前まで)
洗濯板
歴史 明治時代に外国から入ってきたもので、洗濯機が登場するまで使われました。洗濯板を使う前は、手でもんだりして洗ったりしました。
使い方 左手で洗濯物をおさえ、右手で洗いたい部分をつかんで、ごしごしこすります。石けんは溶けてしまわないように、上のくぼみに入れて、必要な時に使いました。
今は? 洗濯機、ミニ洗濯板(部分洗い用)など
参考画像
洗濯板使用
洗濯板使用
もみ洗い
もみ洗い
昔話「桃太郎」
昔話「桃太郎」

 もみ洗い―ぞうきんを洗う時の洗い方。もんでこすって汚れを落とします。
 「桃太郎」―おばあさんはどうやって洗濯していたでしょうか?正解は、「洗濯板を使っていない」です。お話が作られた時代にはまだ洗濯板はなかったので、もみ洗いなどをしていました。

手回し洗濯機(センタクキ)
使用年代 大正11年~昭和初期
(70年ぐらい前まで)
洗濯機
歴史 写真のものは大正11年(1922)に開発された物です。当時はかなり高級品だったので、ふつうの人は買えませんでした。
使い方 洗濯物と水を入れて、フタをしてハンドルを回して洗います。手で洗濯物をしぼるか、別売りのローラーでしぼりました。
今は? 電気洗濯機→二槽式洗濯機→全自動洗濯機
電気洗濯機(センタクキ)
使用年代 昭和20~40年代
(50年ぐらい前まで)
洗濯機
歴史 昭和5年(1930)に第1号が誕生していますが、かなり高級品だったので、ふつうの人は買えませんでした。昭和20年代になるといろいろな洗濯機が作られるようになりました。
使い方 水槽の底にあるデコボコの皿が回って洗濯物を洗います。洗う強さや時間はダイヤルを回して決めました。
ローラーで洗濯物をしぼりました。
今は? 二槽式洗濯機→全自動洗濯機
参考画像
もみ洗い
二槽式洗濯機(昭和40~50年代、30年ぐらい前まで)
もみ洗い
二槽式洗濯機
(フタを開けた様子)

 二槽式洗濯機―左側で洗濯物を洗い、洗濯が終わったら右側の水槽に入れて脱水します。洗う強さや時間はダイヤルを回して決めます。
 全自動洗濯機になると、一つの水槽で脱水まで全部できるので、とても便利になりました。

張り板(ハリイタ)
使用年代 江戸~昭和中期
(60年ぐらい前まで)
張り板
使い方 着物をほどいて布に戻して洗った時に、ノリ付けしてきれいに伸ばして張り付けて干します。乾いたら、また縫い合わせて着物に戻したりしました。
今は? アイロンでしわをのばせるので、なくなりました。
参考画像
布海苔
布海苔(フノリ)
昔話「舌切りスズメ」
昔話「舌切りスズメ」
昔話「舌切りスズメ」
昔話「舌切りスズメ」

 布海苔―海藻を干したもので、鍋で煮てとかして、ノリとしてつかいました。しわを伸ばすだけでなく衣類をパリッとさせるので、今は「しわとりスプレー」などが同じ役目をしています。
 「舌切りスズメ」―昔はお米を使ってノリにしたので、それを食べたスズメはおばあさんに怒られてしまいました。よく知られたお話の中に昔のくらしを知るヒントが隠されています。
実験用資料「ご飯でノリしてみよう」(PDF)

火熨斗(ヒノシ) 火熨斗
使用年代 江戸~昭和初期
(70年ぐらい前まで)
使い方 丸い部分に火のついた炭を入れて、その熱で布のシワをのばします。
今は? 電気アイロン
焼鏝(ヤキゴテ) 焼鏝
使用年代 江戸~昭和初期
(70年ぐらい前まで)
使い方 火鉢の中に入れて、熱くします。水を少しかけて蒸発すると、熱くなっていることがわかります。細かい部分などに使いました。
今は? 電気アイロン
炭火アイロン(スミビアイロン) 炭火アイロン
使用年代 明治~昭和20年代
(70年ぐらい前まで)
歴史 明治時代に外国から入ってきました。煙やガスを出すために、煙突がついています。
使い方 フタを開けて火のついた炭を入れて、その熱で布のシワをのばします。
今は? 電気アイロン
電気アイロン(デンキアイロン) 電気アイロン
使用年代 大正~昭和
(50年ぐらい前まで)
使い方 初期の電気アイロンは温度調節がありませんでしたが、次第に便利になりました。蒸気が必要な時は、霧吹きなどで水をかけてからアイロンをかけました。
今は? スチームアイロンに進化しました。
電気ゴテ(デンキゴテ) 電気ゴテ
使用年代 昭和
(50年ぐらい前まで)
使い方 焼鏝と同じように使いました。電気アイロンが便利になると使われなくなりました。
今は? 電気アイロン
鯨尺(クジラジャク) ※写真は「一尺差」 鯨尺
使用年代 江戸~昭和中期
(50年ぐらい前まで)
使い方 昔は着物の寸法は、「尺」や「寸」という単位ではかりました。鯨尺の1寸は約3.8センチなので、目盛の大きさがずいぶん違います。
今は? 形は同じでも、センチ単位の目盛に変わりました。
足踏みミシン(アシブミミシン) 足踏みミシン
使用年代 明治~昭和中期
(50年ぐらい前まで)
使い方 足でペダルを踏むと、ベルトなどが回り、ミシンが動きます。ゆっくり踏んだりして、自分の好きなペースで縫いました。
今は? 電気ミシン
参考画像
ミシンを持ち上げる
ミシンを持ち上げる
ミシンが入った様子
ミシンが入った様子
ふたをしてテーブルに
ふたをしてテーブルに

 使わない時は、ミシンを持ち上げて手前の板を開くと、中にしまうことができます。その上にふたをするとテーブルのようになります。

草鞋(ワラジ) 草鞋
使用年代 江戸~昭和中期
(60年ぐらい前まで)
使い方 脱げないように縄で足にしばります。普段用ではなく、農作業や山へ行く時、旅に出る時などに使いました。草鞋はすり切れやすいので、旅先で買い替えました。
今は? 運動靴、作業用の靴など
女性用下駄(ゲタ) 女性用下駄
使用年代 江戸~昭和中期
(50年ぐらい前まで)
使い方 晴れた日用。1本の木から作られているので、歯がすりへったら庭用にするなど、使えなくなるまで大事に使いました。昭和30年代頃まで洋服に下駄の人も珍しくありませんでした。
今は? ふだん用の靴など
男性用爪掛付足駄(ツマガケツキアシダ) 男性用爪掛付足駄
使用年代 江戸~昭和中期
(50年ぐらい前まで)
使い方 雨や寒い時用。歯は外すことができるので、すりへったら、下駄屋などで交換してもらいました。
今は? 長靴など
別珍足袋 別珍足袋
使用年代 明治~昭和中期
(50年ぐらい前まで)
使い方 冬用の足袋。暖かい生地で作られています。ふだん用は汚れても目立たないように、色付きのものが使われました。
今は? 冬用の靴下など

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